2018年09月07日

訪問リハビリブログ 「片陰」


これは「かたかげ」と読みます。
夏の俳句季語で、炎天下に建物や塀などに沿って、
道の片側にくっきりとした日陰が出来ることをいいます。
道行く人は暑さを避けて、陰になった涼しいところを通ったり、そこで休んだりします。
この時は暑さの盛りで、誰もいません…

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このように片側に陰がよっていますが、
人も自転車もこちらを通ろうとするので、危ないことがあります。

自転車は左側通行ですがそれを無視して陰の側を走る自転車も出てきます。
そうなると場合によっては、
逆走してくる自転車を注意して避けながら走る必要が出てきます。
酷暑の毎日でそれもわからないではありませんが、
やはり危ないですよ。やめましょうね。


時間に余裕があるときはこのような木陰に自転車を止めて、
しばしの涼を求めることもあります。水分や栄養補給のもぐもぐタイムにもなります



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向こうを流れるのは多摩川で、川風が吹いてくるので一息つけるポイントです。


そうこうしている内に、利用者様のお宅に着きます。
自転車はそれぞれのお宅の環境に合わせて、支障の無い場所に置きます。

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私は言語聴覚士なので、お宅での訓練は言語障害(失語症、構音障害、等)や
嚥下障害(飲み込みが悪くなる)といったものに対して、
その改善を図るために行っています。
言語障害の場合は練習用の教材や宿題を持って行きます

下の写真はダイニングテーブルを挟んで宿題の答え合わせ中の様子です。
いつもの部屋でリラックスして行えるのが訪問リハビリの特徴です

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次のお宅は、居間の座卓で言語訓練です。
この日は担当のケアマネジャーが訓練の様子を見学したいということで、
座卓を挟んでご覧になっていました。
利用者様は孫くらいの年齢の若い女性ケアマネジャーが来てくれて、
ちょっと、いやいやとても嬉しそうで楽しい訓練場面となりました


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訓練自体は利用者様が苦手とする、
言葉を構成する音を正しく頭の中で思い出して組み上げるという部分に取り組んでいます。
写真の物の名前を文字カードで並べていく練習中です。


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ケアマネジャーさんの応援の元、
利用者様も「これ、わかんないんだよ。いや、オレが悪いんだけどさ」
(そんなことはありませんよ!)、
なんておっしゃりながら、頑張って最後まで取り組んでおられました。
訓練後も疲れた様子を見せず
「もっとちょくちょくお茶飲みに来てよ〜!」
(いえいえ、ケアマネジャーさんはお茶をいただきに来ているのではありません)
なんて、おっしゃっていました。



このような感じで皆さん、普段の環境で、普段着のまま、
場合によっては奥さんやご主人、お子様、お孫様に見守られながら、
訓練を受けておられます。
生活を共にされる方達も、どのようなことが難しく、
それをどのように克服しようとしているのかを目の当たりに出来るので、
日常生活を円滑に進めていくための
手助けの仕方がわかりやすいというメリットが訪問リハビリにはあります。

身体面のリハビリの場合は、生活の場で環境調整をしてより活動しやすくする、
いつもの生活の場で移動訓練や生活動作の訓練を行うことで、
院内リハビリで得た能力を
より実践的なものに高めていくことが出来るというメリットがあります。


また、私たち訪問リハビリスタッフも
病気を乗り越えながら毎日の生活を送っている方達の生き様に触れることで
得ることが多くなります。
訓練へのヒントの他に、今までとは異なる生き方を歩まなくてはならなくなった人の想い、
支えるご家族の想い、願い、といったものに触れて、酷暑だろうが台風だろうが
また次回もお宅に伺って出来るだけのことを
しようと思えるエネルギーをいただいています




明日も夏を駆け抜ける自分を想像して、俳人 八染藍子さんの句より。

「発車して片陰もまた走り去る」





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2018年07月23日

訪問リハビリについて

これから訪問リハビリについてご紹介していこうと思います

なぜ、急にと思われるかも知れませんが、院内でも訪問リハって何をしているの?
という方が多いのではないかと思います。
当院におかかりになっている方も、そんな分野があるのをご存じないかも知れません。
これをお読みになれば、「なるほどね」とわかっていただけるようにしたいと思います
と言うわけで、まず、「訪問リハビリって、どこにあるの?」です。

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そうなんです。入新井第一小学校裏手に隣接する建物(「おおもり語らいの駅」と表札が出ている建物)の2階です。2階の左側窓に「牧田訪問看護ステーション」と書いてありますが、私たちはこの訪問看護ステーションから派遣されるというシステムのもとで働いています。訪問看護師の皆さんと同じ部屋にいるので、タイムリーな情報交換や相談を行えるのが特徴です。写真はリハのスペースで、左手に訪問看護師さんのスペースがあります。

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ここで書類仕事やケアマネジャーさんなどとのやりとりをしています。
皆が集まるのは、訪問が終わっての夕方となります。

訪問というからには、あちこちのお宅を回って行くのですが、その足となるのが我らの強い味方、電動自転車です。訪問看護師さんの自転車もあるので、結構混雑しています。

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山王や馬込地区は坂道が多いので、助かります。以前普通の自転車に乗っていたときは、いちいち降りて押してましたっけ。稀に元気な時は「暗闇坂を登り切るぞ!」トライアルなどしたこともありますが、あとで使いものにならなくなりますので?やめました。ただ、明らかに同業者とおぼしきお姉さんが普通自転車で坂を登り切って行くのを見ることがたまにあり、素直に尊敬します。移動時に関してはいうまでもなく、安全運転が訪問リハビリのモットーです。

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さて、訪問リハビリの業務ですが、何らかの不具合を抱えながら生活されている方の、もっと動きたい、しゃべりたい、食べられるようになりたい、自分らしく生活していきたい、といった気持ちにより添い、その実現へ向けて後押しをしていくこととだと思います。
入院時のリハビリはベッド上や病棟、訓練室といった限られた場での訓練が主体ですが、
訪問リハビリでは、利用者が暮らす居室、食堂、廊下、トイレ、玄関、お庭、ご自宅のまわり、行きつけのお店、また行きたい場所、利用したい乗り物、といったところがリハビリの場となります。

また、生活しやすい環境を整えるため福祉用具や住宅改修などのご提案などもさせていただくことがあります。ご家族の介護負担の軽減を考えていくことも、もちろん私たちの守備範囲です。

現在訪問リハビリのスタッフは、専従、院内兼務併せて9名となっており、理学療法士7名、作業療法士1名、言語聴覚士1名となっています。
訪問リハビリをご利用いただける方は、介護保険における要介護、要支援の認定を受けている方や病気、ケガ等で在宅でのリハビリを必要とされる方で、医師からの訪問リハビリ指示が出てから私たち訪問リハビリが介入していくことになります。訪問リハのご利用を考えていらっしゃる方は担当ケアマネジャー、いなければ地域包括支援センターにご相談下さい。

現在の訪問範囲は大田区、品川区となっており、六郷や糀谷、蒲田、池上から八潮、青物横丁、大井、馬込や平和島方面と行った、区をまたいで比較的広範囲に回っています。

次回は実際の様子をご紹介したいと思います







posted by 仁医会グループ at 09:04| 東京 ☀| その他 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする