2019年01月31日

感染対策研修会 〜結核の基礎と実例紹介〜


28日(月)、全職員対象の感染対策研修会に参加してきました。

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今回は結核研究所の平尾晋先生にご講義いただだきました。

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限られた時間ではありましたが、とてもわかりやすく、多くのことを教わりました。

僕にとって結核と言えば正岡子規や滝廉太郎など歴史上の人物を多く苦しめた疾患と昔のイメージでしたが、薬剤により治療可能になったとはいえ未だ重大な感染症であるとのことでした。

世界の総人口の約1/4が結核に感染しているようです。

現代日本においても結核は過去の疾患ではなく、新登録結核患者数が年間で16789人、死亡者数も2303人(2017年調査)と非常に多く、誤ったイメージを考え直させられました。

興味深かったことは、年齢が70代以降から結核罹患率が増加傾向になるわけですが20代にも多いということです。20代の件数を押し上げているのは外国人とのことで、今後海外からの流入が加速する状況としては大きな課題になるのではないかと思いました。

また、結核の感染と発病の流れや最新の検査など診断方法を学び、その上で実例紹介で一筋縄ではいかない難しさがあることも教わりました。レントゲン、CT画像からは100%結核と見抜くことは難しく、症状も長引く咳や痰の他に、体重減少、食欲不振、全身倦怠など呼吸器以外の症状が出ることもあるため、まず結核と「疑う」ことの難しさを感じました。簡単に菌検査をするとは言っても良質な痰を採取できないこともあるようで、そういった場合は胃液から検査をすることも視野に入れなければなりません。

空気感染する疾患であるため結核の有無で個室管理するなどの対策が必要になりますので、可能な限り早い段階から慎重な取り組みが必要になります。

患者さんを助けるため、感染の拡大を防ぐためには医師だけではなく病院のスタッフ全員が結核に対する正しい知識を身につけ、いつでも頭の片隅に置いておくことが重要であると思いました。

平尾先生、貴重なお話をありがとうございました


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診療情報管理課 












posted by 仁医会グループ at 14:00| 東京 ☀| 牧田総合病院本院 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする