2018年10月15日

訪問リハビリ「新人の想い」


訪問リハビリに今年は3人、新しく仲間が加わりました
10月からはもう一人加わります。
いわば「訪問リハの新人」ですが、リハビリの新人という訳ではありません。



訪問リハは、外に出れば一人で対処しなければならない側面が多々あります。
そこが面白い所でもありますが、慣れないスタッフにとっては不安要因でもあります。
その為、訪問リハに出すスタッフは
院内で3年以上の経験を積んだ人の中から選ばれます。

リハビリ医療の経験者なのですが
そんな彼ら、彼女らも初めて訪問リハを経験して様々な想いを持ったようです

今日はそれをご紹介したいと思います。
インタビュー形式で語ってもらいました



以下のことを尋ねてみました
@訪問リハに入る前と入ってからとで印象は変わりましたか?
A訪問リハを行っていく醍醐味は何だと思いますか?
B訪問リハの業務で大変なところはありますか?



では1人目は男性理学療法士のOさんです
@訪問リハに入る前と入ってからとで印象は変わりましたか?
  在宅で生活していく方達に対するイメージが変わった。
 院内で仕事していたときは、しっかり治るまで帰れないと思っていたが、
 (障害が残っていても)帰って生活が出来るんだ!ということがわかった。
  また、訪問リハをはじめ、
 訪問看護やケアマネージャー、ヘルパー、福祉用具業者等、
 様々なサービスに関わる人たちの支えがあるから生活が成り立ち、
 ひいてはそれが在院日数を減らすことにもなるのだということがわかった。


A訪問リハを行っていく醍醐味は何だと思いますか?
  利用者様の生活の中に入りその方に合わせてリハビリを行う所が面白い。
 例えば、入院中ではなかなか見えなかった部分が生活の場の中で明らかになり、
 そこに自由な発想で対処していく所など。
 院内とは異なり、様々な機器が無い分、家の中にあるものを流用して
 介助具の代替とするなど工夫やアイデアでなんでも出来るところが醍醐味。


B訪問リハの業務で大変なところはありますか?
  雨暑さ寒さも大変
 回り始めの頃は地理がわからなかったので困った時があった。
  また、お宅にお邪魔する存在なので、マナーを守ることや
 利用者様のお気持ちに沿って業務を行っていく事に気を遣っている。
 犬や猫が苦手な人も大変かな。



2人目は女性理学療法士のKさんです
@訪問リハに入る前と入ってからとで印象は変わりましたか?
  訪問リハに加わってから初めて、
  ご退院後もこんなに機能が伸びるんだなと思うようになった。
 一般には発症後6ヶ月くらい迄は(機能が)伸びていくが、
 その後は緩やかになるといわれている。
 しかし訪問リハで関わる方達を拝見すると
 5〜10年くらい掛けて良くなっている方達もおられ驚いた。


A訪問リハを行っていく醍醐味は何だと思いますか?
  長期間の変化が拝見できるところが醍醐味。
 また、生活の中でそこに根ざしたリハビリができ、
 そうした中でご本人とご家族との関わりが見えてきて
 複眼的に利用者様を見ることが出来るようになるところ。


B訪問リハの業務で大変なところはありますか?
  使える資源が(院内業務と比べて)限られているところ。
 院内のように様々なシステムで守られている環境では無いので、
 安全面への配慮や訓練の質を上げていく工夫が必要。
  利用者様のhopeとneedを考えるのが大変。
 院内業務の時は「これさえ出来れば帰れる」という所だけ焦点を当てていたが
 訪問リハでは「何を人生の目標にしていくか」を汲み取り、
 あるいは共に考えそこへどう到達するかを見つけていかなくてはならない所が難しい。



3人目は男性理学療法士のOさんです
@訪問リハに入る前と入ってからとで印象は変わりましたか?
  利用者様の生活の一部に入らせていただいている事を感じるようになった。
 院内業務と異なり、日常生活の中にいる利用者様のご希望がまずあってから
 その日の心身の調子に寄り添って訓練を行っていく点に新鮮味を感じた。


A訪問リハを行っていく醍醐味は何だと思いますか?
  ご退院後の長い生活期の部分をいかにして支えるかを考える所。
 機能が大きく変わらないのなら環境を変えるというように
 機能の改善のみに集中しない総合的な視点で考えなくてはいけない所が醍醐味。
 このような視点で取り組むと1週レベルで問題部分を直していけるのも面白い。


B訪問リハの業務で大変なところはありますか?
  急変時の対応。
 リスク管理をしっかり行っていくのはもちろんだがそれは簡単ではない。
 どんなときも一人で対応することへの不安がある。




いかがでしたか?
それぞれの意見がありましたが、
院内の経験者だけあって訪問リハと院内業務の違いに気づき、
そこに訪問独自の楽しさや工夫を見いだしているようでした
訪問リハでの関わりは、
ご退院後の利用者様の生き方をサポートしていくことはもちろん、
その方から私たちも人生や生き方を学び、
自分の治療にそれを反映して行ければよいと思っています。

 また、意外と長い年月の中で障害の改善と能力の向上が図られる事が多いこと、
そこに可能性を見いだして行ければと思っています。

加えて、他職種との関わりの中で生活環境を整えていくことで
生活の幅が拡がることを念頭に、
福祉政策や住環境改造、自助具などについての知識の理解に努め、
横の連携を大切にしていこうと考えています



生きていくということは支え合いなんだな、
と訪問リハを行いながら感じています



posted by 仁医会グループ at 15:19| 東京 ☀| その他 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする