2018年08月06日

VRで認知症体験(ブログNo.42)

当法人で定期的に開催している「地域で支える医療講座」に参加しました。
今回のテーマは「VRでの認知症体験」

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VR機器とヘッドホンを装着すると“認知症の1人称体験”ができます

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認知症体験ボタンを押すと、ストーリー開始。
ストーリーは、認知症の私がデイサービスの送迎車から降りる場面なのですが、VR画面に映っているのは、「車から降りる」という現状ではなく、私は高いビルの淵に立っていて一歩足をだせば真下に落っこちてしまうというシチュエーション。
そんな中、後方からスタッフが「○○さーん、降りてくださ〜い」と声かけしますが、スタッフの姿は見えず声しか聞こえてきません。
私は高いビルの淵に立っているので足を前に踏み出すことができません。
もぞもぞしていると、別のスタッフが加わってきて後方から「はい、降りてくださ〜い」と言うけれど、私は「こんな高いところから一歩足を出したら転落するじゃないか!」と思わずつぶやいてしまいます

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結局、どうやって錯覚から現状に戻ったかというと、私の真正面にスタッフが現れて「○○さん、はい降りましょうね」と手を差し伸べながらの声かけです。これで私は送迎車から無事降りることができました。
つまり、認知症の人は、視野が狭くなっているので、真横や後ろから声かけしても不安をあおるだけで、きちんと真正面から声かけをしないといけない、ということが身を持って体験できました。

日本はどんどん寿命が伸び、認知症が大変身近なものになっています。
認知症になって悲しいことって何ですか?と聞くと、
「人が離れていくこと」
「役割を奪われてしまうこと」
だそうです。
認知症だからといって、“できること”を奪わない。
“認知症でもできることをやってもらう”のではなく、“認知症だからできること”があります
大切なのは「社会の中での役割」を持って生きていくこと。
認知症を理解し、認知症を隠さなくてもいい社会、いろんな世代と共に生きていける社会になれたら、と思います

この記事は、清水 まや、が担当しました。












posted by 仁医会グループ at 12:11| 東京 ☁| 薬剤部 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする