東北大学大学院医学系研究科 内科病態学講座 感染制御・検査診断学分野 教授
賀来 満夫 先生アドバイザーのもと
「トータル(クリニカル)マネジメント」〜新たな視点からの取り組み〜の中から
今回のメインテーマ「感染症のグローバル化とボーダーレス化」についての講義内容でした。
ヒトとモノが短時間で世界を移動し、経済活動のグローバル化が急速に進む現代においては
感染症を国境で阻止することが難しく、ボーダーレス化している。
また、次に挙げる3つの視点で対策を考える事が最重要項目であることの理解が深まる内容でした。
@ 原因微生物の「伝播性」を考慮した対策(インフルエンザ・ノロウイルスなど)
A 耐性菌の「定着性」を考慮した対策(MRSAなど)
B 「環境由来」の感染を考慮した対策(CDI・レジオネラなど)
映像と問題、事例を交えた内容であり、非常に分かりやすい講義でした。
「全ての人が罹患しうる普遍的な疾患であり、社会全体の共通リスク」・・・、
その事を念頭におき、身近な所からできるアウトブレイク対策に取り組んで行こうと思います。
このような講義を開いていただいた事に、大変感謝しています。
医事管理部
